「以前の自分ほど仕事が頑張れない、こなせないの…」

わたしにも身に覚えがあります
わたしも以前と同じ時間で同じ量の物事をこなせるかというと、その自信はありません
歳を取ると体力、気力が低下していくものです
だから以前と同じ事が出来ないことも増えていきます
認めたくはないけど
歳を取る、老いていきます

しかし、それを妻に説明したところで気分が晴れないのは容易に想像がつきます

でも、何か言いたいものです
何か役にたちたいんです
そしてその欲求を満たしたいがために、男性は解決策を述べたり、理屈を述べたりしてしまいがちです

だけど、それでは彼女のちょっと重いそれを軽くすることが出来ないのは解っています

どうしたらいいかな？
何を彼女に伝えたらいいだろう？

そこでわたしはこう言いました

「もし、俺たちが生まれた目的があるとしたら何だろうね
それはきっと、誰かに愛される、そして誰かを愛することなんじゃないかな？」

「俺はYuiと結婚して、一緒に生活して楽しくて幸せなの
Yuiも俺の事を愛してくれているし、俺も愛している
だとしたら、もう生まれてきた目的のほとんどは満たされているのかもしれないね」

それ以上の事は言いませんでした
それ以上の事は言いませんでしたが妻の気分は少し軽くなったようです
表情が柔らかくなりました

目の前の問題が大した問題ではないと言いたいわけではありません
働く、仕事をするということはとても大事な事です
ただ、そればかりに目を取られるのには注意が必要です
自分が本当に、一番大事にしたいもの、大切にしたいものが見えなくなってしまうこともあります
そんな時は一息ついてシンプルに思い返すと良いと思うんです

「わたしは誰かに愛されているかな？」

他の事を考え、悩むのは
ひょっとしたらその後でも良いかもしれません

もちろん、生まれたきた目的が人と違っていても構いません
そして、今、お相手（パートナー）が居なくても問題ありません
これから出会うのでしょうから

そうそう
先日、部屋を掃除していると学生の頃にわんこそばに挑戦した時の戦利品が出て来ました

それでも、やっぱり老いはやってきます
でも、今、14杯のそばを食べたいかと言うとそうではありません
それよりも大事にしたいもの、大切にしたいもの
やりたいこと、そばに居たい人が居ます

悔やむほどの事ではないかもしれない（わんこそば142杯をもう食べられない事は）

そんな風に思えればいいかなと思うんです
いつもは無理でも、すぐには無理でも
それは老いと見る事も出来ますが