怒りに怒りで立ち向かわないには

結論から言うと

①本当は二人が何を感じているのかを知る

②そして二人のために何をすればいいかを考える、そして行動する

が必要です。結構、難しいかもしれません

 

でも、逆に言うと

これだけでいいんです、シンプルです

そして、これらの事ができると

今までとは違う結果が得られるでしょう

だって、思考と決断、行動が今までとは違いますから

 

じゃあ、どうすればいいか

話を進めていきましょう

前回のブログの例だと（前回のブログはこちら⇒）

あの時の二人は本当はこんなことを感じていたと思います

（以下は青字：わたしの声、赤字：当時の妻の声）

 

残業を終え、帰ってきて

玄関で靴を脱ぎ、上着を脱ぎます

でも、誰も玄関に出てくる気配はありません

（昔は笑顔で出迎えてくれたんだけどな

　あの笑顔で出迎えてくれたら、疲れも吹き飛んでしまうのに）

リビングに行くと妻はテレビを観ていました

しかし、まったく立ち上がる気配がありません

（何か怒らせるようなことしたかな？機嫌わるいのかな？）

顔をこちらに向け「おかえり」の一言でまたテレビの方を向く

（俺は疲れてるんだ、労いの言葉の一つくらいかけてくれよ）

「ご飯はそこにあるからチンしてね」

（頑張っているんだけどな…もっと俺のこと大事にしてほしいな）

「ねえ、ごはんくらい温めてもらえない？」

「私、疲れているの、丸一日大変だったの！」

｟本当はあなたにやさしくしてあげたい、でも全部一人では無理、

　　ずっと家で子供と二人っきりは本当に大変だったの！｠

「俺も遊んでた訳じゃない、残業してきたんだよ！」

（疲れているのはわかるけど、俺も疲れてるんだ、

最近、君の笑顔を見ていない、俺の描いていた理想と違う…）

「子育てはあなたが思っているよりずっと大変なのよ！」

｟あなたに一番わかって欲しいのになんで私の気持ちをわかってくれないの！

　わかろうとしてくれないの！｠

「テレビくらいいいじゃない！」

｟一人は寂しいの！寂しかったの！｠

「なんなんだよ、その態度、なんか変じゃない？」

（俺は仕事で大変なんだよ！誰にも頼ることが出来ないんだよ！）

「はぁ？私にこれ以上何しろっていうの？」

「私こんなにがんばってるんですけど！」

｟どうしてわかろうとしてくれないのよ！最初の頃のあなたは

どこに行ってしまったのよ！｠

｟わかってよ！！｠

「がんばってるのはわかるけど、その態度ってなんだよ！？」

（そんなこと言ったって、無理なんだよ！どうせ俺には！）

「なにムキになってるのよ！バっカじゃないの？」

｟何一人で諦めてるのよ！諦めないでよ！お願い！｠

 

こんな感じ

前回のブログと内容が随分と違うでしょ？

でも、こっちの方が本当に感じていることに近いですよ、きっと

心理学の世界ではよく

「“怒り”は感情の蓋」というふうに言われます

怒りの下には本当の感情が隠れているという意味なんです

それは“寂しさ”や“悲しさ”、“純粋な願い”だったりします

でも、喧嘩になってしまうとそれが怒りで隠れてしまうんです

 

2人が本当は何を感じてるか知ると

何をすればいいかも見えてきます

今回の例だとこんな感じ

・俺も疲れているけど、一人の育児は孤独で大変なんだな　

　だから二人には余裕がないみたいだ、余裕を持てるようにしよう

・旦那は疲れているみたい、なんか自信が持てていないみたい

本当はそうじゃないのに、旦那にそれをわかってもらうには

どうすればいいか考えてみよう

・二人が本当に求めているのは家族のしあわせ、そのために

どうしたらいいか二人で考えてみよう

・二人とも“一人で”をやり過ぎていたみたい、“二人で”を大事に

してみよう

こんな感じでしょうか

でも、そうは言っても、上手くいかないこともあります

ひょっとしたら初めての試みかもしれませんから

わたしも出来るようになるのに12年かかりました

でも、どうしても上手く行かないな、どうしていいかわからない

そんな時はカウンセリングを使ってみてもいいと思います

上記の心の翻訳、カウンセリングの現場でもよくやっているんです

 

最初から上手くいかなくてもいいんです

でも、やらないと何も変わりません

もし、上手くできなくても

自分がわかった事、こうしてみたいと思ったこと

ふたりのためにこうしてみたいと思っている事

これらを二人で話し合うだけでもとても効果があります

そこから始めてみるのもお勧めです

よかったら、私の経験をあなたの人生に活かしてください